ミナミの夢二

用事で大阪にでかけたついでに、大阪市立中央図書館で開催されている
大正ロマンの画家・スミカズの優しき世界 宇崎淳一展」を鑑賞。


 宇崎淳一は、明治後期から大正、昭和の初期に多くの図画、本の挿絵や
絵はがきを描き、とりわけ女性を描く筆致などから当時の流行画家竹久夢二
になぞらえて「大阪の夢二」といわれるほど人気を博した画家でした。
 しかし、現在その業績はほとんど忘れられたものとなっています。
また彼の活躍の舞台となった千日前の「波屋書房」から刊行され、
彼の描く絵が多数掲載された雑誌「辻馬車」などを通して培われた関西在住の
若き文学者たちとの交流の歴史もあまり知られていません。
 本展は、宇崎淳一の画業の全容を一同に展開するとともに、かつての大阪
ミナミを中心に花開いた豊かな文芸の様相を、宇崎淳一の作品を通じて見直そうと
企画するものです。(展覧会チラシより)


 

 *第2会場:いちびり庵なんば店(中央区千日前2-11-10)

紙モノ好きなので、古い絵はがきの質感にうっとり。
スケッチに添えられた関西の女学生のおしゃべりの様子なども
とてもおもしろくて、ガラスにへばりつくように見てきました。
入場無料です。
なんと肥田晧三先生の講演もあります。↓

 5月5日(水)午後2時から大阪市立中央図書館5階大会議室
 フォーラム:「宇崎淳一とミナミ」
 基調講演:肥田晧三「私とスミカズ」、林哲夫「スミカズの人と画業」
 パネルディスカッション:橋爪節也、瀧克則、林哲夫、司会:井溪明